銀のハサミ?金のハサミ?それとも——
むかしむかし、あるところに、小さな美容室で働く若い美容師がいました。
朝は少し眠たそうに、夜はぐったり。
「正直、ハサミの違いなんてよくわからない」
「切れればいいし、安いもので十分じゃない?」
そう思って、彼は今日もチープな軽いハサミで仕事をしていました。
ある日、彼はうっかり、大事にしていた(つもりの)ハサミを川に落としてしまいました。
すると、川の中から、美しい髪をした不思議な女神が現れました。
「あなたが落としたのは、金のハサミですか?銀のハサミですか?」
「どっちも違います。ただの安物のハサミです」
そう答えると、女神はにっこり笑いました。
「正直なあなたには、もう一つのハサミを見せてあげましょう」
女神が差し出したそのハサミは、見た目は地味で、とても静かに光っていました。
飾りはないけれど、よく見れば、刃に波紋のような模様が浮かんでいます。
「これは、コアレス鋼材といって、
異なる2つの鋼材を重ねて鍛えた、日本刀と同じつくりなのです」
ハサミを開くと、スッと空気を切るような音がしました。
「ウエットでもドライでも対応できる。
刃先は毛が逃げず、ベーシックなカットに最適。
だけど、刃中から刃元にかけては、ほどよい笹刃。
スライドやぼかしも、この一本で美しく決まるのです」
「ふしぎだ……」と若い美容師は思いました。
このハサミを手にしただけで、なんだか体が軽く、
仕事がちょっと楽しくなってきたような……そんな気がしたのです。
女神はさらに言いました。
「ねじも見てごらんなさい。飾りはないけれど、マイナスネジ。
自分で整えることもできる、プロのための設計です。
オフセットされたハンドルは、手の形にそっと寄り添います」
そして、女神は最後に問いかけました。
「あなたはこれから、安くてどこか疲れる道を選びますか?
それとも、テキパキとさっそうと、仕事を楽しむ道を選びますか?」
美容師は、静かにハサミを握りしめて、こう答えました。
「このハサミで切ったお客様が、笑顔になったら。
それが、きっと“正解”ってやつなんだと思います」
金でも銀でもない。
「本当に、あなたの仕事を助ける一本。」
気づいた人から、毎日のカットが変わりはじめている。
【名称】U60-Coreless-egu
【大きさ】6インチ
【鋼材】コアレス鋼
【刃の形状】はまぐり段刃
【刃線】ソフトな笹刃
【ネジ】マイナス埋め込みネジ
【ハンドル】オフセット
【重量】53.0g±2g